MT-IBA スレッドタイプの高性能自動洗浄式フィルター
MT-IBAとは
MT-IBAはオランダV&Tグループにより開発されたポリエステル繊維によるスレッドタイプの高性能自動洗浄式フィルターです。 プラスチックカセットに幾層にも巻かれたMT-IBAの特別スレッドは下水に含まれるSS分、COD、BODを2005年度より実施されているヨーロッパの新基準値以下まで低減させることが可能です。
MT-IBAは従来の小型浄化槽(2-3m3)の後に簡単に設置することができ、新たな排水規制をクリアできます。また浄水場での高濁水流入時にも濁質を劇的に低減させる簡 易装置としても注目されています。
またこのマシンは取扱説明書さえ読めば間単に設置することが可能です。
通常はメンテナンスも不要であり、年に一回、全体を洗浄点検していただければそれで十分です。
MT-IBAは事前に設定した差圧ΔP=0.02~0.03MPaで約20リッターの水によって自動洗浄されます。
浄水槽からMT-IBAに流れ込んだ水はフィルターによってろ過され直接排水ポイントに向かいます。
また洗浄水は浄水槽の入口に戻ります。
MT-IBAの原理構造
MT-IBAの特徴
● コンパクトで場所を選ばない
● 設置が非常に簡単
● 自動洗浄でユーザーの手間を取らない
● メンテナンスに時間がかからない(年1回の洗浄)
● 他のろ過機と比べて非常にリーズナブル
● ケーキろ過により最小0.5μmの粒子まで除去可能な高いろ過精度。
● 大きいろ過面積。
MT-IBAの作動原理
入口から汚水がフィルターハウジング内に流入してきます。
フィルターカセットはプラスチックのケースにポリエステルの糸を幾層にも巻きつけたもので、最小3μmまでの粒子を除去します。
またこのフィルターカセットは1本のロールに24個取り付けてあり、MT-IBA-2は2ロール、MT-IBA-4は4ロールを内蔵しています。
メディアを通過したろ過水はロールに集められ、さらにコレクターパイプを通り出口へと流れます。
汚物がスレッドメディア層の表面、内部に積層すると差圧(ΔP)が発生します。
あらかじめ設定された数値に達した時点で入口及び出口は閉じられ、コントローラーに よってドレンバルブが開放され、洗浄工程が開始されます。
先ず、内部の水は排水されます。
次いでフラッシングバルブが作動します。
0.6~0.7MPaの高圧水が洗浄ノズルを通りカセットの表面上の糸に沿って強烈に噴射されます。
洗浄ノズルは6回の上下運動を1ストロークとし、ストロークが終了するごとに次のカセットに移動します。 この洗浄サイクルが終了し全てのスレッドメディアが洗浄されるとフラッシングバルブ、ドレンバル ブが閉じられ、入口及び出口が開き通常のろ過工程に戻ります。
MT-IBAのアプリケーション
● RO膜の前処理
● クーリングウォーターからのレジオネラ菌の除去
● 飲料水からのクリプトスポリジウムの除去
● 工業排水からの重金属の除去
● 排水の再利用
MT-IBA-2/4仕様書
- 入口・出口
- 1インチ BSP雌ネジ
- ドレンライン
- 1.5インチ BSP雌ネジ
- フラッシュ入口
- [2ロール]0.5インチ BSP雌ネジ [4ロール]1インチ BSP雌ネジ
- 最大処理能力
- [2ロール]1.5m3/h [4ロール]3m3/h
- 稼動圧力
- 0.05MPa-0.3MPa
- 最大稼動圧力
- 0.3MPa
- 差圧
- 0.005MPa(洗浄起動値)
- 最大稼動温度
- 40℃
- 濾過面積
- [2ロール]1/4㎡ [4ロール]1/2㎡
- 洗浄水量
- [2ロール]40-50リットル [4ロール]60-70リットル
- 洗浄時間
- [2ロール]30秒 [4ロール]40秒
- コントロールユニット
- 差圧、タイマー制御(国産シーケンサー式制御盤)
- 洗浄ポンプ
- 付属
- 重量/寸法
- 約80kg 1500 x 550 x 1000mm (L x W x H)